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おぐらやま農場だより その45  03・10・19  「僕達の前を流れるこの黒い河を僕達はどうやって渡っていけばいいのだろう」

03稲刈り茜ちゃんと風和45


皆さんこんにちは。一昨日は本当によい天気で、はるか北の空には白馬連峰で初冠雪が見えました。そんな季節になりましたね。おぐらやまから西山を見上げても上のほうから山の色が秋色に染まって降りてきています。畑のほうは仲間でやっている田んぼも無事に稲刈りが終わり、11月に入ったら収穫予定のふじりんごの玉回し作業が佳境で毎日忙しい中、NHKの番組製作に関わる知り合いから番組紹介のメールが届きました。

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番組のお知らせ
 昨年、世をお騒がせした「無登録農薬問題」そして「農薬取締法改正」。私たちは、今再び「農薬」を考えてみる必要があるのではないかと、この企画を考えました。


 舞台は群馬県嬬恋村・キャベツ村と呼ばれる日本有数の大産地です。近代農業の先駆者として大規模単作・大量安定供給を続けてきました。その産地の減農薬の取り組みを見る中で見えてきたものは・・・「消費者モンスター」そして「土」。


農薬は本当に安全と言えるのか。農薬は何故必要なのか。10年ぶりの冷夏に見舞われ、もがく農家と営農指導員のひと夏を追いました。

NHKスペシャル「農薬は減らせるか」
~大キャベツ産地の挑戦~
放送日10月18日(土)夜9時~49分・NHK総合
再放送10月20日(月)深夜0時15分~(時事象により変更有り)
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日ごろはほとんどテレビをつけない我が家ですが、これは見逃してなるものかといざ9時前にスイッチを入れると、家が山際に位置している上お金をケチって室内アンテナしかないものだからなんとも映りが悪く、四苦八苦しながら何とか映るように調整しているうち番組は始まりました。


見渡す限り広がるキャベツ畑の映像。テレビ画面に出てくる農地はキャベツ畑しかない場所です。


キャベツ栽培期間の6月から9月までの4ヶ月ほどの間に農薬散布を平均39回行ってきた慣行作業を半分以下の19回以下にするため、嬬恋農協の農家の方と指導員さんたちの取り組みの様子が紹介されていました。


大消費地の東京に近く、冷涼な気候を利用しての高原野菜の大産地。国からも指定キャベツ産地に認定されているとかで、とにかく嬬恋はキャベツばかりを40年以上作り続けているそうです。


そんな中、年々病気や害虫の被害が多発するようになり、それを押さえ込むために殺虫剤や殺菌剤などを畑に撒きキャベツにかけ続け、需要に応えるべく生産してきたそうなのですが、世の中の流れも「農薬」に対しての風当たりが厳しくなってきているし、農家や指導員の意識もこのままでは産地として生き残れないとの危機感から、「特別栽培野菜」として表示できる、当地慣行法を標準として「概ね半分以下の使用量」をクリアして有利販売へ繋げられるようにとの意図を持ち、散布回数19回以下の減農薬栽培に取り組んだとのこと。今年は例年にない長梅雨でそんな気候に苦しめられながらも、一部で達成できなかったもののほとんどの畑で19回以下を達成できたという内容でした。


番組を見終わった後、一言では言えないもどかしさだけが心に残っていました。


@減農薬栽培はいったい誰の為にやっているんだ?産地の生き残りのためなのか?


@39回の散布が「普通のキャベツ」で19回が「減農薬キャベツ」と胸を張るこの国の基準(モノサシ)を正気と理解してよいのだろうか?


@「減農薬栽培はいいけれど虫がついているキャベツでは困ります」という消費者は、嬬恋で行われていること、日本中の多くの大産地で行われていることを本当に理解しているのだろうか?

@「大消費地の需要を支えるためにも、また農家の経済としてもそうしなければ生活できない」は本当にそうなんだろうか?「農薬は農業をしていく上で必ず必要なのです」と言い切る農薬メーカーの人の言葉を一人の人間としてどんな風に受け止めればよいのだろう?「スーパーマーケットには色も形もきれいで虫食い跡なんかなくてしかも安い野菜がなければ消費者は暮らしていけない」のだろうか?


@狂牛病や食品の偽装表示が社会問題になり、「食の安全」が世間の関心ごとになってきていると思っていたが、そこへ行き着くまでの道のりの遠さにこの問題への無関心を装いたくもなってきてしまうよ!小手先で解決する問題じゃないんだ。この国の人たちの暮らし方と生きる哲学の問題なんだ!


@おいおい人のことを偉そうにいえるのかい?りんごの農薬を人が12回かけているのを6回にして半分以下だとか、桃は3分の1以下になったとか喜んでいたのは誰なんだい?おまけにそのおかげで君の畑の収穫前のりんごには落葉させてしまったところも少し出ているようじゃないか。シンクイムシの痕も結構あるようだが・・・。


誰を責めても意味がないことはわかっているつもりです。そしてこの番組が投げかけたテーマの重さに押しつぶされてしまいそうにもなります。


安全な食べ物を作ろうとする現場の百姓達は理想と現実のハザマでまだまだもがかなければならないでしょう。番組制作に携わる知り合いの彼が「消費者モンスター」との言葉をメールで送ってくれた気持ちをどれだけ汲み取れたかはわかりませんが、どこにでもいる、私もその一人である「消費者」が「モンスター(押さえのきかない、誰にも止められない怪物)」へ変身していくマジックの種明かしは何か・・・?



最近僕が読んでいた二冊の本は、この問題に大きなヒントを与えてくれています。一つ目はビル・モリソン&レニー・ミア・スレイ共著「パーマカルチャー<農的暮らしの永久デザイン>」。パーマネント(永久的な)とアグリカルチャー(農業)の造語というこの言葉にこめられた思想を実践することについて書かれたこの本を僕はとてもワクワクしながら読みました。なぜなら農場を始めたばかりの僕達には暮らしのデザインもファームデザインもまだまだこれからの段階にあるからです。



「私は自然と人間の調和は、われわれ人間が自然界よりも優位にあるという観念を捨ててはじめて可能になると考える。レヴィ・ストロースは、人間の犯した重大な誤りは常に自分を「万物の霊長」とみなし、すべての上に立つものと思ってきたことである、と言った。


人間は決して他の生物よりも優位にあるわけではない。すべての生き物は「生命」の現れである。この真実がわかれば、われわれが他の生き物に対して何かをするときはその同じことをわれわれ自身に対してもしていることになる、と言うこともわかるだろう。このことを理解している文化なら、絶対的な必要性に迫られない限り、いかなる生物をも破壊するようなことはしない。」


これはビル・モリソンというオーストラリア人筆者の序文の抜粋ですが、彼はこうも言っています。「パーマカルチャーの基本理念をもっとも適切に言い表しているのは、おそらく「わら一本の革命」の筆者福岡正信であろう。要するにそれは自然に逆らうのではなく、自然に従うという理念である。


長期にわたる無思慮な労働ではなく、長期にわたる思慮深い観察をするのである。また、動物・植物など一つ一つの構成要素を単一の生産システムとして見るのではなく、それらが持っている機能のすべてを捉えていくのである。」一文一文、一言一言が僕の心をうつ素晴らしい本でした。「暮らしをデザインする」という芸術的な響きが、賢治の「農民芸術概論綱要」への思いと重なってきたのかな。


もう一冊もなぜかオーストラリア関係で、マルロ・モーガン著「ミュータントメッセージ」。


輝さんがいつもお世話になっている助産婦さんから「とても面白いから読んでごらん」と進められて彼女が持ち帰ったその本を、なぜか内容が気になって仕方がなかった僕が先に読ませていただいたのですが、この内容はショッキングなものでした。


未開の砂漠地帯に暮らすアボリジニの一族、「真実の人族」と何ヶ月かをともに暮らしたアメリカ人女性の記録ですが、現代文明と言うものへの強烈なメッセージが込められた本でした。人間と言うものの本当の素晴らしさというか魅力と言うか、僕達はこれからの世代の子供達に何を残してやれるのだろうかと自問自答していました。


現代文明にさらされればさらされるほど身体が退化し病弱になり、人間が生まれ持ったさまざまな能力を失い、精神を病み、「幸福」という人間が普遍的に求めるものから逸脱していくのはなぜか。幸福とは何かを自分の中に確立していくことの大切さを思いました。


などと書いていたら、いつの間にかこんなに長くなっておりました。今日も私の愚痴ともつかない話にお付き合いくださってありがとうございました。


添付写真は10月11日の稲刈りの時のもの。風和と仲良しのあかねちゃんと田んぼのあぜに座っておてて遊び。


「グーチョキパーで、グーチョキパーでなにつくろう、なにつくろう、右手はチョキで左手はパーで・・・」とか言ってるところかな。稲刈りはバインダーで刈り取り、はざかけして天日乾燥と言う具合で、コンバインと乾燥機であっという間に片付くわけではありませんが、それもまたよし。


よし、ここで宣言(はちょっと大げさすぎるか)させていただこう。安曇に来てから今年までは、仲間の人たちの中でお米作りをやらせてもらってきましたが、来年は自家用プラス販売も少しはできるぐらいの田んぼを借りて自分で耕作してみたいと思っております。


その中からパーマカルチャーの理念を体得できたらと思っています。いやいやあんまり難しく言わないで、こんなに面白かった米作りを、もうちょっとたくさんやってみたくなったのです。なんて、まだ田んぼも決まっていないのにどうなることやら・・・。また続きの話を聞いてくださいね。


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おぐらやま農場だより その44 03・10・02 「ホームページができました&秋のりんご案内」

ふじ色づき始め
画像は色づき始めたふじです


皆さんこんにちは。こちらは随分寒くなりました。朝晩は冷え込みが感じられるようになり、さっそく煙突掃除をして今年も薪ストーブのお世話になっています。りんごも色づき、稲刈りも半分以上は終わり、いよいよ秋も色濃くその先の冬の気配も見え始めたおぐらやまです。


さてこの度、前々から予告していた農場のホームページがリニューアルオープンいたしました。これまで、町田市在住の友人、増田君のHPの中に、農場だよりのバックナンバー集として掲載してもらっていたものですが、今回新たに独立し農場のことをもっと理解しやすいような内容を検討して作ってみました。



まだ頭の中にあること全部がやれているわけではありませんが順次更新のたびによりよきものに仕上げていきたいと思っています。


今回はそれ用のサーバーを構えるため相模原在住の友人K氏が力を貸してくれ、またページ制作でも塩尻市在住のC氏が我らのお粗末な遅筆ぶりにも愚痴一つ言わず最後まで面倒を見てくれて、リニューアルオープンが実現しました。本当にどうもありがとう。


URLは http://www.ogurayama.com になっています。「おぐらやまミュージアム」のコーナーではオリジナル曲も聞けるようにしてあります。音の録音から(C氏のパソコンをわが家の台所横の6畳間へ持ち込み、電話がかかってこないよう接続を切り、マイクスタンドもないので天井から麻紐を下げてマイクを吊ってその前で歌った)画像や歌詞出しの調整まで細かい仕事を見事にこなしてくれたC君に再度感謝。一度覗いてやってくださいませ。今の時代はIT技術者の力が結構ものを言いますね。HPへの意見・感想などお待ちしています。

今シーズンのりんご案内を送らせていただきます。
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~いのちと心をつなぐ食べ物を~
  信州安曇野・おぐらやま農場より、りんご宅配のご案内

日頃はおぐらやま農場への御高配をいただきありがとうございます。こちら安曇野はもう秋も深く、北アルプスでは初雪との便りも届き、今年もりんごの季節がやってきました。9月上旬の「つがる」は、すでに終わりましたが、このあと「千秋」、「王林」、「ふじ」と続きます。                  

おぐらやま農場では、減農薬、草生園、キラ農法での栽培で、安心して食べられる農産物をつくり、中間流通業者なしの顔の見える間柄で、直接食べる人のもとへお届けする産地直送を基本にしています。市場原理至上主義を経済発展と呼ぶ社会風潮の中で、ひとのいのちをつなぐという大切な役割を持つ「食べ物」が、いつの頃からか農業者のお金儲けの手段としての「商品」としてしか、省みられなくなってしまいました。


今の日本は世界中の国から、お金を出せばなんでも手に入ると、街のスーパーへ行っても安価で珍しい食べ物が溢れ返っている世の中です。僕たちが生まれる以前の、日本の貧しい時代を経験したことのない私が、なにも偉そうな事は申し上げられませんが、この時代に生きる一介の百姓として、ひとのいのちに責任を持つ健康な食べ物をつくることを皆さんにお約束して、りんご宅配の案内とさせていただきます。


皆さんの日常の食卓に、また年の瀬の贈り物などにもどうぞご利用くださいませ。

減農薬栽培・・除草剤、落下防止剤、化学肥料はまったく使用しません。今年の殺菌剤、殺虫剤の化学農薬散布量は当地標準の半分以下。有機リン系製剤等人体への影響が特に指摘されるものは使いません。


草生園・・園地には何種類もの雑草が太陽・空気・雨・土等のエネルギーを受けて成長し、それを何度も刈り込んで天然の有機質肥料とします。


キラ農法・・キラ微生物研究所の植物有用細菌・微生物群を含む完熟堆肥・醗酵液肥を利用して病気や虫に負けない果樹、栄養のいっぱい詰まった果実を作ります。


<宅配予定>
@10月上旬~ 千秋・・甘味と酸味のともに深い濃厚な味と歯ごたえが特徴。品薄ですので必要な方は早めに連絡を。


@10月下旬~ 王林・・独特の芳香を持つ黄色いりんご。根強いファンが大勢居られます。


@11月10日頃~ ふじ・・言わずとしれたりんごの王様。最晩生種の強みで甘さは最高。市場受けを狙った早取りや色付けの為の過度な葉摘みも控えて、栄養と味本位、完熟を待つ栽培です。日持ちもよい品種でこちらで冷蔵庫保存しておく分は翌年3月頃まで出荷可能です。(翌年分はなるべく予約を)


@年間・・りんごジュース(天然果汁100%)桃ジュース(果汁60%) 3本入と6本
入で。


安曇平のこれからは朝晩と日中の寒暖差がはげしく、特にお日様が西山へ沈んだとたんに気温がぐんぐんと下がり出す日没の早いおぐらやまの気候は、それが日本一甘いといわれ、晩生種にはたっぷりと蜜の入るりんごを作り出します。


皆さん今年もおぐらやま農場のりんごと果実ジュースをどうぞよろしくお願いします。
よろしくっす!!

おぐらやま農場

Author:おぐらやま農場

こんにちは、おぐらやま農場のてるちゃんです。
毎日の農場の様子をお伝えしていきます。
2008年以前の日記を読みたい方はこちらです。

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