Fさんのりんごの育種 「満天(まんてん)」(仮名)のお話 < おぐらやま農場だより その237  2015・10・05 >

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 信州安曇野から 幸せの風をお届けする
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 おぐらやま農場だより その237 2015・10・05
 
   
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< 最新農産物情報 >

*梨は「幸水」・「豊水」が終了しました。これからは「南水」です。完熟して
くるとまた華やかな香りが醸されて、格別の味わい。ぜひお試しください。
11月初め頃まで販売できると思います。
http://www.ogurayamashop.com/category/15/


*洋梨「バートレット」はほぼ終了となりました。ラ・フランスが若干注文を
お受けできますのでご希望の方はお早目に。お届けは、ほぼ追熟が出来
てそろそろ食べごろになる11月上旬頃になります。このメールに返信で
お願いいたします。


*梨・洋梨とも加工用(B品)もあります。小さなキズや小玉品などですが
十分に美味しく食べられますので、コンポートを作ったり子ども達のおや
つに気軽に使ってもらったりしてもらえれば嬉しいです。
http://www.ogurayamashop.com/category/15/

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今年は例年に増してりんごがいろいろありますので、それぞれ個性派の
皆さんを楽しんで下さいね。


*9月終りから10月終わりごろまでの「秋映(あきばえ)」。甘酸バランス
の良い、味の濃さと赤黒いと言っても良いぐらいの皮の色も特徴あるりん
ご。果肉がかためでパリパリの食感がグッドです。
http://www.ogurayamashop.com/category/12/


*10月1日頃より収穫開始の「シナノスイート」。おぐらやま農場のシナノ
スイートは甘ったるさのない爽やかな甘さ。発酵土壌養分で育つりんごた
ちが上品な味を作りだします。
http://www.ogurayamashop.com/category/13/


*今年はシナノゴールド、10月15日頃より収穫開始。近日中にネット
ショップより注文もできるようになります。味は酸味系の引き締まった美味
しさがりんご好きの方、ツウの方が喜びます。そして果肉の固さでは天下
一品。保存性もいいので冷蔵庫などで上手に保管すれば来年3月頃まで
美味しく食べられます。急ぎ予約を入れたい方はこのメールに返信でどう
ぞ。


*「秋映」・「シナノスイート」・「シナノゴールド」を3種合わせて「シナノりん
ご3兄弟」と呼んで長野県がPRを続けていますので、皆さんずいぶんな
じみのある品種になってきたのではないでしょうか。せっかくですので、
10月15日~25日頃まで期間限定で「シナノりんご3兄弟」のセットでも
お届け可能ですので、ご希望の方は、このメールに返信でよいのでお知
らせ下さい。「大玉or中玉or家使い」のどれか、また「3キロ・5キロ・10キ
ロ」のどれかを必ず指定下さい。 


*今日はさらにもう一つの品種を紹介します。味の深みをしみじみ感じ
る美味しいりんご。仮名ですが「満天(まんてん)」。詳細は本文に譲り
ます。参照ください。


*そして11月中旬からの「ふじりんご」も順調ですよ。御歳暮などの贈
り物で使っていただける方も、自家用で使っていただく方も、どうぞお早
目にご予約下さい。今年は「ふじ&シナノゴールド」の色違いセットでり
んご箱に詰めるバージョンもありだと思いますので、気軽にご用命下さ
い。
http://www.ogurayamashop.com/category/10/


*ふじりんご狩り会員の募集はまだ大丈夫ですので、ふじりんご狩りに
行ってみたいという方はお知らせください。たくさんの方をりんご畑でお
迎えしたいと思っております。
http://www.ogurayamashop.com/item/o-na4/


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< Fさんのりんご育種 「満天(まんてん)」(仮名) のお話 >


以前にもメルマガでお話したことのあるりんご畑の地主さんの一人、
Fさんはりんご農家でありながら、りんごの品種改良研究がライフワー
クの方で、長年かけて作出してきた品種が実はいくつもあります。昨冬
から春にかけてFさんの体調がすぐれず、病院で検査を受け、手術が
必要と言われ、りんご畑・あんず畑をみんな世話してくれよと言われた
話は以前にメルマガで紹介しました。


その後、どうも悪性のものではなかったようだと、ずっこけるような展開
になり、いやあ、よかったよかったと、笑い話で済ませられたことは、本
当に良かったことでした。しかし畑の世話は俺ももう86才だからと身を
引く感じになっていたのですが、ここへきて、自分の育ててきた品種が
だんだんと周囲のりんご農家から評価されるようになり、Fさん自身も
ここへきて、なんだかとっても元気になってきたように思います。


今回紹介の「満天(まんてん)」(仮名)の来歴を。ちょっと専門的な話に
なりますが、着色系千秋の「光義」と、「世界一」の交配から作られた新
品種。 「千秋」は秋田生まれ、10年ほど前までは味で高い評価を得て
いた中生種なのですが、ツルわれ(ヘタの横にワレが入ってしまう)が
出やすく、出荷率が芳しくなくてだんだんと生産農家に敬遠され、長野
県内では先ほど紹介したシナノスイートや秋映が同じころの収穫時期
ですのでこれらに置き換わってきた経緯があります。


「世界一」は大きさではこれに勝るものはないサイズになり、ひと玉が
500g~1キロにもなるりんごですが、「味は世界一ではない」とはっき
り言われてしまう味の淡白さがありました。(完熟する10月末になれば
それなりに美味しいようです。) また若干、収穫前に落果しやすい(離
層の発達が進みやすい。つがるりんごなどに出ている特徴)性質もあ
り、落果防止剤が必要になります。


そしてこの二つの品種のよいところがでて、都合の悪いところが上手
に消えてくれているのが今回の「満天(まんてん)」かと。味は千秋に
似て深みのある濃厚な、これぞりんごの王道と言ってよい味。そして
世界一の大きさまではいきませんが500gを楽々と超えるりんごが
続々と実をつける玉伸びのよさ。


着色系千秋の系統らしく深みのある赤に容易に色づく外観。更に収
穫前に少々の風が吹いても簡単には落ちない軸の強さ。食べてもら
う皆さんにとっても、りんご生産農家にとってもどこにも欠点の見つか
らない、100点満点のりんごではないだろうかと、そんなところがネー
ミングの由来なんだそうです。


りんご農家の中にはごくわずかではありますが、Fさんのように、新
しい品種の作出が生きがいで、一個人農家でありながら、それに没
頭されている方がおられます。もちろん日ごろの営農作業は普通に
あるわけですから、その忙しい農作業の合間を縫って、りんごの遺伝
形質の繊細な機微を感じ取りながら、様々な交配を繰り返し、経過を
観察し、有望なものを選抜し、何十年もかけて「これならいける」という
段階まで築き上げてくる熱意とセンスには脱帽するばかりです。


誰に依頼されたわけでもないし、すぐに結果が出ることなどまずあり
えない仕事。でも、りんご作りが好きで、もっといいものを世に出した
いと、原動力はそんな純粋な思いなんだろうと推測しますが、それで
一生を棒に振る人もいるんだ、育種をやっている全国の仲間を尋ね
ていくとみんな決まって貧乏しててなあと、フルヤさんが自戒を込め
て(?)それでも楽しそうに笑っていた時のことをよく覚えています。 


個人ではなく、国や県の農業試験場でも専門の職員が長年かけて
研究し発表されてくる新品種はたくさんあります。りんごについては
交配のしやすさもあり、毎年毎年、次々と新顔が生まれてきますが、
ほとんどが数年で消えていくというのが現状でしょうか。長い年月を
生き残って来ている品種には、その歳月に耐えられるだけの地力
(じりき)があったのだろうと思います。さて、今回お目見えの「満天」
はこれから先、どんな評価をもらうことになるのでしょうか。


おぐらやま農場で販売できる分が今年は全部で150キロ程度ある
ので、ご希望の方はお知らせください。「大玉」か「家使い」かで、
「3キロ」または「5キロ」のみです。なるべく大勢の方に味見してもら
いたいと思っています。また、他のりんごや梨と同梱というパターン
でもよいですのでご注文はこのメールに返信で、気軽にどうぞ。 
ご自分の名前・住所・電話番号を必ず明記下さいね。


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< たんじゅん農研究交流会の報告 >


9月16日に、たんじゅん農(炭素循環農の法則)の研究交流会を
開催しました。当日まで1週間ほどしかない状況で告知したのにも
かかわらず、30人以上の参加者がありました。安曇野市内はもち
ろん、池田町・松本・小諸・佐久・長野・駒ケ根・筑北などほぼ県内
各地より、そして石川県・神奈川よりも参加いただきました。


ブラジルからはるばる来てもらった林さんの来訪も今回で最後に
なるかなと本人が言っておりました。 「私はもうそろそろ邪魔にな
るから、来ちゃいけないんだよ」と。 含蓄のある言葉です。


これからも毎年1回の開催を自分の学びと自らに課して、まずは
自然の法則が基準になる農法が自分の仕事となっていくよう、ま
たそんな緩やかな仲間づくりが進んでいけばいいなと考えています。


研究会の内容については、次回以降のメルマガで、ゆっくりと自分
自身も消化しながら皆さんに紹介していきたいと思います。どうぞ
お楽しみに。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 < 発行元・文責 >

信州安曇野 おぐらやま農場  松村暁生

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