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りんごの「規格外」ってなんだろう? < おぐらやま農場だより その245 2016・02・12 >

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
 
 
 信州安曇野から 幸せの風をお届けする
         お百姓発のメールマガジン 


 おぐらやま農場だより その245 2016・02・12 

  
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


< テルミさんが冬の農場の様子を
画像つきで紹介してくれています >

どうぞご覧ください。

*農場ブログ 
http://tsuiteruogurayama.blog81.fc2.com/
*農場フェイスブック
 https://www.facebook.com/ogurayama


< 最新農産物情報 >

*ふじりんごは「大玉」が残りわずかです。「中玉」サイズはま
だ150ケースほど・「家使い用」はあと60ケースほど在庫有
りますので、注文いただき次第順次発送しております。家使い用
がなくなってきたころから「まるかじり用りんご」が発送開始と
なります。
http://www.ogurayamashop.com/item/fuji-6/

*シナノゴールドは中玉サイズがあと5ケースほどでなくなりま
す。ご希望の方はお早目にどうぞ。大玉と家使い用はそれぞ20
ケースほどです。
http://www.ogurayamashop.com/category/43/

*人参は冬が旬。栄養も味も今が最高です。皮に一番栄養がある
ので出来れば皮をむかずに食べてあげてくださいね。
http://www.ogurayamashop.com/category/29/

*人参と合わせてりんごをフレッシュジュースにして毎朝飲んで
いる方も多いと思います。りんごと人参で詰合せなどもしますの
で気軽に相談ください。
http://www.ogurayamashop.com/category/10/


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

marukajiei640.jpg

< りんごの「規格外」ってなんだろう? >

先日、地元紙に安曇野市の北隣にある松川村・大町市のりんご農
家の方たちの記事が出ていました。

------------------------

<< 規格外小玉リンゴ 大町・松川でブランド化へ >>
大町市と松川村のリンゴ農家7人が「bite sized 
apples club」(バイト・サイズド・アップルズ・
クラブ)を結成し、規格外の小玉リンゴのブランド化を進めて
いる。リンゴの消費が伸び悩む中、都会の若者や女性をターゲ
ットにファンを増やし、小さいからこそ食べきれる手軽さ、見
た目のかわいさ、携帯性などを売りに価値を高め、新たな市場
開拓を狙う。

「bite sized apple」(以下バイトサイズ)
は、丸かじり、食べきれるリンゴという意味。大きさはテニス
ボールほどで200グラム前後。品種は問わず、1個100円
で販売。名称の商標登録を出願中だ。「味は普通のリンゴと変
わらないのに、小さく規格外というだけで、取引価格は贈答用
リンゴの20分の1程度。このまま加工用ジュースにされるの
はもったいない」。2年前、県農業改良普及員として大北地域
を担当していた高橋博久さん(48、現上伊那農業改良普及セ
ンター勤務)が、これを何とかしたいと生産者に働き掛けたの
が始まりだ。

高橋さんの呼び掛けに20~70代の7人のリンゴ農家が応え
、クラブを結成。「小さいからこそ価値がある。今まで見向き
もされなかった小玉リンゴに光を当て、リンゴの消費拡大、農
家の収入アップにもつなげたい」 会長を務める松川村の外川
果樹園3代目の本多曜介さん(21、松本市新村)によると、
近年、リンゴを買わない、食べない若い世代が増えているとい
う。 ミカンは手で皮をむき簡単に食べられるが、リンゴはナ
イフや包丁でむく手間が余分に掛かる。1人暮らしにとっては
面倒で、1人では食べきれずに残ってしまうのも敬遠される理
由という。本多さんは「バイトサイズは、1回で食べきれ、子
どもや高齢者にもちょうどいい大きさ。見た目もおしゃれでか
わいく、登山客の携行食にも最適」と魅力を語る。


--------------------------------

このグループの皆さんと面識はないのですが、農家自らでブラ
ンドを作って販売戦略を立て実践したりする動きがなんとも頼
もしく思うのは私だけではないはず。若い人たちや新規就農の
面々と100年前から続いているベテラン農家もあるというこ
とで、そんなバランスもいい活気のあるグループです。


おぐらやま農場は独立就農して16年目になりますが農産物の
販売はほぼ個人顧客の方へ直接やってきたので、農協さんや
公設市場への出荷はほとんどないのですが、安曇野市内のほと
んどのりんご農家は農協さんや市場での規格に合わせて撰果・
出荷しなければなりません。


農協さんや市場に出すと売り先に困らないので販売にかける時
間も労力も資材も思考もなくていいので、生産だけに専念でき
るというメリットの反面、貿易自由化のこの時代では国内価格
が下落し、さらに中間経費を差し引かれて農家の販売する価格
が下がり(りんごなどでは農家手取りは小売価格の3割程度)
そして規格外のものは前述の記事の通り20分の1程度の価格
になります(栽培技術によってですが1~2割程度はでてきま
す)。


そして私は当事者ではないですが私から見れば最大の問
題は栽培方法(剪定や摘果のやり方、農薬散布・肥料の撒き方
など)にも規格が作られて管理されるという事もあります。


おぐらやま農場では以前から「まるかじりりんご」という名前
で小玉サイズのりんごを販売していました。「バイト」は英語
で「かじる」という意味ですので、内容は同じなんですけれど
英語にならない辺りが農場主の田舎っぽい性格から来てしまう
のは仕方がないですね。


私達は「自力販売する」という大前提で、それを応援していた
だいているお客さまのおかげで何とかやってきましたので、
「規格」は自分で設定して、それに納得のいく皆さんへお届け
する形になり、「規格外」というものがほとんど出ません。
(このメルマガを読んでいただいている皆さんに心から感謝し
たいです。)「まるかじりりんご」も初めから立派な規格です。


農協さんや市場で常識的な価格でとってもらえないのでその部
分を「自分たちで規格化してブランドにしよう」という前述の
取組みも、小玉サイズが軌道に乗れば、きっと全部の規格を自
分たちのブランドにしようとなってくるでしょうし、ぜひその
方向へ進むべきだと思います。そうすれば栽培方法の規格とい
う足かせもとれて、より消費者の皆さんにも栽培者自身にも恩
恵のあるりんご作りが展開できるはずです。


おぐらやま農場が「まるかじりりんご」として販売してきたの
は、「皮ごとかじってもここのりんごなら安心して食べられる」
というものを届けたいんだという農場からのメッセージです。


消費者の皆さんは通常のりんご栽培に多くの農薬が散布されて
いることを知っています。国の定める使用基準内ではあっても
少しでもそのリスクを下げたいから皮をむいて食べようと思う
方がとても多いのです。


「小玉りんごをまるかじりしよう」というブランドを作ってい
くのであれば、そこから目を背けてはいけない。青森の木村さ
んのような無農薬栽培がすぐには難しくても、その山頂に続く
道を探し、登れているかどうかを自らに問う。「まるかじりし
てください」という言葉にどれだけの意識と実践を込められた
だろうかを問うのです。 


ここでおぐらやま農場でのりんごの「規格」を改めて紹介した
いと思います。ふじりんご収穫後に撰果作業をして、「大玉」
「中玉」・「家使い用」・「まるかじり」・「保存用」・「ジ
ュース原料用」「畑行き」と、概ね7種類の「規格」に分類し
ています。全て「規格」です。


*「大玉」・「中玉」りんごは大きさが基準内に(中玉は24
0g以上、大玉は310g以上)おさまり、熟度がしっかり進
んで、一応キズや実ワレなどがなく、形もある程度揃っている
ものです。


*「家使い用」りんごは、小キズ・ツルわれ・こすれ・日焼け
変形など見栄えに問題があっても、食味で美味しく食べられる
ものを揃えます。大キズや傷みの出ているものは保存性の問題
で入れないようにしています。


*「まるかじり」りんごは170~240gのりんごで、小粒
だけれど美味しく食べられるものを揃えてあります。携帯に便
利。おやつにピッタリ。おぐらやま農場では家使い用が売切れ
てから販売に出します。今年度も受付開始しましたのでどうぞ
ご注文ください。


*「保存用」りんごは完熟しきっていない(ミツ入りがない)
ものを揃えます。「青味」とも言います。これは完熟していな
いことがかえって保存性を良くするので、春になってから食べ
るものとして最後の出荷予定です。収穫から時間が経つと酸味
がだんだんとまろやかになり、置いた方が美味しいのです。


*「ジュース原料用」は上記5分類から外れたものだけれど、
傷んではいないものです。大キズ品、ツルわれの大きいもの、
実の柔らかくなってしまったもの、野鳥のツツキ、小粒すぎる
ものなどがここになります。「りんごジュース」・「人参りん
ごジュース」原料とすれば美味しいジュースが製造できます。


*最後の「畑行き」は傷みが進み、ジュース原料には不適のも
のを、もみ殻・キノコ廃菌床と混和して畑の微生物のご飯に。
りんごの糖分が土の発酵スターターとして活躍してくれますの
で土の中のバクテリアたちは大喜びでしょう。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

今回はちょっと長文になり申し訳ございませんでした。でもこ
のことについて言葉にして残したい事は概ね書く事が出来たよ
うな気がします。


りんごふじもシナノゴールドもまだまだありますので、皆様の
ご注文をお待ちしております。

それではまた次回まで。ありがとうございます。

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