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畑が教えてくれたこと 2016年4月ニュースレターより

畑がおしえてくれたこと2

< 鉱物利用の知恵 >
これから約1か月は、桃・梨・洋梨・りんごと順々に花が咲いて受粉し、それぞれ結実を確保していく時期なのですが、一番大きな問題が低温・凍霜による受粉・受精障害です。

50年に一度とも言われた3年前の凍霜害はまだ記憶に新しく、4月25日に積雪、氷点下5度まで朝の気温が下がり、桃・梨・洋梨・りんごすべてに甚大な被害がありました。桃は受精した直後、梨はまさに満開、りんごはこれから咲いていこうとフワッと蕾が開きかけたタイミングで霜にあたり、多くの花が枯れ受粉不能となり、どうにか受精したものも変形果が多くなりました。当然大きな減収となり経済的にも大きなダメージでした。

こちらも無条件降伏という訳にはいきませんから、もみ殻の山を畑にたくさん作って灯油をかけて燃やして回ったのですが、果樹園が3町歩以上になり、場所もそれなりに離れている果樹園全部を一晩中回って火を維持するというのは、相当スタッフを揃えないと無理なことです。先回も実際に手が付けられたのは全体の3割ほどでしたし、モクモクと火を起こしても、マイナス5度まで行くとさすがに効果も限定的にならざるを得ないのです。

*「霜ガード」という製品を2年ほど前に、取引業者さんから紹介してもらってありました。今年は果樹の開花予想が例年より1週間以上早くなるのではないかと言われていることもあり、使ってみることにしました。原料はゼオライトと言われる鉱物。この鉱物の結晶の形状がとてもユニークで、微小な隙間が多い、多孔質と言われる特徴を持っています。これを粉末の形にして水に溶かしスプレーしておくと、花蕾を包み込む布団のような役割を果たしてくれます。昼間の暖かい空気を捕まえて逃がしにくく、夜になっても持続して低温時にも影響が緩和されるのだとか。また多孔質材料は水分の吸着作用があり、花の周りにゼオライトが付着している事で夜露等の水分が吸着し、霜・氷の作られにくい状態になります。

人間の体内に入っても大丈夫なの?と思われる方もいるかもしれませんが、牛や豚の畜産現場で、飼料添加物として使用し、消化機能・飼料効率の向上や、発育促進、肥畜期間の短縮、下痢の予防および治療、整腸、貧血の予防、糞尿の脱臭等に役立てられることが分かっています。土壌改良剤として使われることも多く、人体とは相性がいいものと思われます。

調べてみると面白いことがたくさん書いてあって、アンモニウムイオン・鉄イオンなどの吸着作用を利用して水質浄化プラントや水のろ過材として使われたり、吸湿作用・脱臭作用を生かして住宅建材などに使われたりと、実は私たちの暮らしの下支えをしてくれているものだったのだと初めて知りました。

凍霜害防止への効果がどの程度出せるかは、何度か使ってみて実績を見てみないことにはなんとも言えませんが、あちこち情報を集めてみると、マイナス4度の低温でも大丈夫だったとか、使わなかったところとの差が歴然としているといった声を実際に聞くことが出来ました。 このようなものを開発してくる知恵があるから人間ってすごいなあと思います。もちろん霜ガードでもう霜については全く心配なしという訳にはいかないでしょうが、一つ一つの知恵の積み重ねが凍霜害の影響を少なくして、果樹園の花を健やかに咲かせることが出来るのだと思います。
果樹園で使う「石灰硫黄合剤」や「ボルドー液」も鉱物利用の農薬です。石灰硫黄合剤は名前の通り石灰と硫黄の合剤、ボルドー液は石灰と硫酸銅を合わせたものの通称です。おぐらやま農場の果樹園での農薬散布は、使用量は一般的な果樹栽培の4分の1程度になりましたが、使うものは可能な限り上記のような鉱物利用のものを選択し、まだ化学農薬も使っておりますが、近年自然環境と人体に悪影響が強いと言われているネオニコチノイド系殺虫剤は4年ほど前から選択から外しました。ただ、私が大切にしていることは、使わせていただく限り「農薬」も感謝の気持ちを持って使わせていただくという事です。

*石灰硫黄合剤・・主に春先の花が開く前、若葉が出てくる前に散布し、カイガラムシ・ハダニなどの殺虫剤として、また桃に対しては縮葉病、りんごに対しては腐乱病・黒星病などに卓効があります。安全性については、硫黄分も、石灰成分のほとんどを占めるカルシウムも人体必須元素・植物必須元素で、これら生命体の構成に必要なもの。果樹園に散布しているときは果樹の樹たちを温泉に入れている感覚です。ただ濃度には気を付けなければならず、ペーハーが強アルカリなので葉や花に着くと薬害を起こしやすく、散布時期は落葉後の冬から早春の時期に限られます。また人間の肌についたり目に入ったりすると濃度によっては障害を出す恐れがあるので、合羽・マスク等の着用を怠らず、十分に注意して散布しています。石灰硫黄合剤は農産物の有機認証(有機JAS・日本農林規格)制度でも認められている農薬です。1851年ごろにフランスでブドウの病害に対して効果があることが分かったということですので、もう160年以上の歴史があるものです。

*ボルドー液・・石灰と硫酸銅を混和して作る農薬で、こちらも1882年にフランスのボルドー大学の植物学教授だった人が、ブドウ園の盗難防止のために石灰と硫酸銅の混和物が撒いてあった所だけ「べと病」がないことを見つけたことが始まりと言われています。銀イオンや銅イオンに殺菌作用があることは昔から知られていました。銅イオンを利用した農薬はボルドー液だけでなく数種類あります。化学農薬に比べて耐性菌が出来にくいのも特徴の一つです。銅そのものは栄養機能食品として厚生労働省が認めているものですから(もちろん適正な摂取量を踏まえて)人体に対して親和性のあるものです。また石灰が強アルカリであることからそれ単体では薬害が出やすいのですが、硫酸銅混和でそれを緩和することが出来、葉が展葉してからの時期にブドウやりんごなどに殺菌剤として利用できる長所があります。ボルドー液も有機JAS認証で認められている農薬です。

「鉱物」は地球が太古の昔から地球生成活動の過程で生み出してきた、神様からの贈り物、天恵です。先人たちはただそこに転がっている石や岩を掘り出してきて分析し、用途を調べ上げ、様々な組み合わせを試し、いろんな可能性を見つけ発展させてきました。農業分野で使う時は「土や人体との親和性」をよく調べて、いのちの仕組みに逆らわない上手な使い方が求められます。
*ホッキ貝殻焼成粉・・鉱物とは少し違いますが、昨年から農場でも販売している「ホッキ貝殻焼成粉」に、強アルカリでの殺菌作用や還元作用・化学物質の洗浄作用があり、食物の腐敗防止・食中毒防止や食品産業での機械・器具の殺菌に使われています。これを農業利用できないだろうか、というのがおぐらやま農場の今年の課題の一つ。これも耐性菌が出来にくく、人体との親和性がよい方法だと思います。強アルカリなのに肌荒れなどのトラブルが起こらないのも不思議です。皆さんにどんな報告が出来るか、気長に楽しみにしていて下さいね。(あきお)

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