その19   02・07・22   「名入れの箱」

hako19.jpg
写真は家の裏に作った倉庫の中での箱詰め作業。ほらほら、桃のいい香りがふわーっと伝わってきませんか!


皆さんこんにちは。こちらも梅雨明けして暑い暑い夏に突入しています。台風・梅雨空の影響でなかなか日照が得られず桃の美味しさもどうなってくるかなと心配でしたが、梅雨明け後は連日30度以上に気温が上がり、ぎらぎらと太陽が照っているので楽しみですね。


早生桃の収穫が始まって約1週間。始まった次の日に待ちに待った「名入れの箱」が出来上がってきました。


うちの農場は個人のお客さんを相手に、民間業者の宅配などで農産物を届ける方法を中心にして販売していこうとの考えから、どうしても桃の箱に「自分の名前」を印刷したかったのです。


農業資材のお店へ行けば「信州の桃」とか書いてある規格箱もあるのですが、それではだめで、やっぱり自分の名前を入れたい。そうすると新しく版を作ったりするのに数万円かかりますがこれは譲れません。


そこで、絵の得意な地元の友達にデザインを頼もうと当てにしていたその方に電話してみると、風邪をひいていて電話のむこうで声も出ない状態。さて困った、輝美と「どんなデザインにする?」と夜、眠い目をこすりながら考えること幾日。箱屋さんへ原稿提出の前日夜遅くまで粘って、案を完成させました。(ってゼンゼンたいしたことない絵なんだけど)

自分の名前で出してるものを食べてもらうということに、こんなに緊張するとは思いませんでした。


美味しくてもまずくても、直接に声が入ってくる。お金だして買ってもらったその桃がまずかったなんていわれたくないし言わせたくない。特に果物についてはそう思います。


そして桃のほんとに美味しい時期を見極める難しさ。冬の雪の中で剪定をはじめてから今までやってきたことを、とる時期を一日間違えただけで台無しにしてしまう。早いと味の足りないやや渋みの残る桃。遅れると落っこちて売り物にならない。三沢さんに教わったことは「最後の一日でグッと玉伸びして甘味がはいるから、仕上がりきる前にとっちゃうのは惜しいでね。」「とにかくいくつも食べてみることせ、そして自分が美味いなあと思える桃を見つけること」とのこと。 三沢さんは自分の直売所を三郷村内にもっているので、収穫したその日にお客さんが買っていきます。


ですからほんとに熟しきるまで樹に置くのです。私もできるだけそんな収穫をしたいのです。毎日毎日樹を回りながら一日に10個も20個も味を確かめて食べてみる。もちろん丸ごと食べるとすぐ腹いっぱいですからひとくち、二口かじったらその場に投げ捨てる。


ところが、ほんとに美味いのにあたるとついついムシャムシャと食べてしまいます。食べずにはおれないほど美味いのです。想像してみてください、私の姿を。朝の5時頃から桃畑で、地下足袋はいて脚立へのぼり、熟れきった桃を両手でわしづかみに把って手のひらで表面をこするとスルッと皮がむけ、果汁が滴り落ちるその赤く染まった桃を、口の周りも手のひらもべたべたにしながら(通称さる食い)とにかく美味しい桃を食べ歩く仕事。(あー、なんて幸せなんだろ) そんな風にしながらようやく美味い桃と言うものを食べないでもある程度判断できる感じになってきました。


自分の名前を箱に書くことで、食べる人に対して責任を負いたいとわたしは考えます。まだまだ、ドがつく素人の私にとってはクレーム・苦情がとても大切なものなのです。ですから食べてもらった人にいろいろ言ってもらいたいと思います。これからは生産者と食べる人がお互い交流し(電子メールなども社会にずいぶん浸透してきているし)お互いの考え方や暮らし方を理解し合って、そんな間柄の中で「食」の営みが為されていくようにしたいなあと言うのがわたしの考えです。


それと誰が作ったかわからないと言うことが、特に農産物の安全性を守る上で大きな障害になっているのではないかとわたしは思います。生産する立場で言うと、例えば稲作農家の人が自分の作る田んぼの中でも自家用の米を作るところには農薬を減らして作るなんていうことはよく聞く話ですが、こういう行為が本当にあるとしたら、農業と言う仕事をしながら人間の尊厳を失って行くことになっていってるように思えてなりません。



名入れの箱を用意したことはいろんな意味で、私の喜びであり、厳しい道へのスタートだったのかなと思います。三沢さんは言いました。「世の中にはいろんな人がいるから、いろいろ言われるよ。名前出さないで作れたら楽だがねーって時もあるよ。俺もはじめの頃はドキドキだったから。」  ともかく今年の夏、「おぐらやま農場の桃」と書かれた箱に桃が詰められ全国あちこちに届け始められたのです。早生桃の収穫も下火になってきて一息つく今日、なんだかじわーっと感慨深いものがあるのです。

------------------------------------------------------------------------------




コメントの投稿

Secret

よろしくっす!!

おぐらやま農場

Author:おぐらやま農場

こんにちは、おぐらやま農場のてるちゃんです。
毎日の農場の様子をお伝えしていきます。
2008年以前の日記を読みたい方はこちらです。

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
If you click [English], you will read this blog in English.
English English得袋.com
トマト生活はじめませんか?

野菜不足の方へ

生命力たっぷりのりんご

生命力たっぷりのりんごお届けします!3

最新の記事だよ♪
カテゴリだよ♪
コメントありがとう♪
読んでくれてありがとう♪
読んでいただいてありがとうございます。 コメントを残していってくれると嬉しいです。
月間表示です♪
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

おぐらやま農場の農産物を購入したい方♪
おぐらやま農場では、季節の果物、100パーセントジュース、ジャムなどを販売しています。こちらでどうぞ!
おぐらやま農場ネットショップ

おぐらやま農場の最新情報が読めるメールマガジンはこちらから登録できます。
農業体験者募集中!!
face book
Twitter
よかったらフォローどうぞ♪ 時々英語でのつぶやきにも挑戦するぞーー!
おぐらやま農場生産物

りんご

桃









みんな楽しいね♪
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード