畑が教えてくれたこと 2011年7月号

畑がおしえてくれたこと2

<おぐらやま農場ニュースレター7月号より>

今年は果樹園の下草の色が例年よりも明るい気がします。緑色と言うよりは「わかくさ色」という言葉がぴったりくるのです。おそらく炭素資材を土壌改良にたくさん利用し、窒素肥料をほぼ使わないやり方が影響しているのかなと見ています。

2011年7月29日若草色の草たち
地面に生える「わかくさ色」の草たち


りんご畑で10時のお茶の時間に地面に腰をおろした時、ふと目にとまったタンポポの葉が余りに美味しそうだったので、手で引きちぎって口に入れてみました。これが普通に食べられるのです。繊維が柔らかく口当たりもいいし、野草なんだからもっと苦みやえぐみを想像していたのですが、食卓の野菜として出しても大丈夫な雰囲気。しょっちゅうそんなことをしているわけではありませんが、「今年は確かに草が変わってきた」と実感した瞬間でした。


農地への過剰施肥が、「硝酸態チッソ過剰」の状態を作り出し、農産物や飲み水(地下水・井戸水)を汚染してしまうという課題については、欧米諸国では早くから問題にされてきた経緯があります。これは生活用水を地下水に強く依存する地域性が大きく関係しています。(日本の場合、河川の上流域が生活用水の水源となることが多く、下流域の農地で過剰施肥されても水源の問題になりにくかったと思われます) 日本の有機農業の現場や消費者運動の視点は、どちらかと言うと大量に使われていた「化学農薬の薬害」が中心で、有機農業を標榜する場合でも「化学肥料は使ってはいけないが畜糞堆厩肥を畑に鋤きこんで土づくりをし、地力をつくっていく」ことが常識でありました。近年少しずつ農業者側にも、農産物の消費者側にも、そのことの弊害が言われるようになってきています。


私が日本各地の牧場で働いていた十数年の間にも、硝酸態チッソが引き起こすトラブルを時々体験しました。青々とした(つまり緑の色濃い)牧草をお腹いっぱい食べた牛たちが突然下痢を起こし、高熱を出したり、胃にガスのたまる病気になったりと、生産性を著しく落とす原因となりました。内地の畜産現場では大規模頭数に比例して農地を確保出来ていないことが常でしたので、畑が家畜糞尿の捨て場のようになってしまい、どうしてもアンモニア窒素過剰、これが硝酸態チッソ過剰へとつながっていました。狭い農地に大規模畜産を行う現場に長くいた私が畜産の仕事をどうしても続けることができず、酪農の仕事をやめて、果物や野菜をつくる農場をはじめようと思ったきっかけはここにあります。


果樹園の下草の色がより明るく、わかくさ色に輝いているということはきっと土の中の過剰窒素が抜けてきたことを意味するサインとして捉えてよさそうです。今年は玉ねぎやにんにくの玉伸びが昨年よりもよかったのですが、炭素が発酵・分解されてつくられた養分を今年はいっぱい吸収できたのでしょうか。玉ねぎの味は申し分なく、これから収穫予定の桃やりんごがどんな出来栄えになってくるのか、とても楽しみにしています。                 

テーマ : オーガニックライフ
ジャンル : グルメ

コメントの投稿

Secret

やっぱりそう思いますか

実際にやってみて、できたものを食べてみるとほんとそう思いますよね。

ほんとうに野菜がすっきりとした味になってきます。


化学肥料がサプリメントみたいという考え方もおもしろいですね。
わたしも鉄剤サプリには時々お世話になってます。

加減が難しそうですが・・・


畑をみて、野菜をみて、どれだけのことを感じ、その畑がみれるのか?
わたしにはまだまだ難しいです。。

そのとおり

ほんとその通りだと思います。

わたしの場合、家庭菜園で申し訳ないのですが、
「肥料を与えない方がおいしい」
です。あくがないというか、苦みやえぐ味がない。

はじめは、牛ふん堆肥や鶏ふんを入れてましたが、
まあ大きくは育つものの、野菜が苦かったのです。
熱が出たり、湿疹が出たこともありました。

無農薬なのになんで?
と行き着いた結果が、自然農法でした。

豆科の植物を畝に植えたり、
刈り取った雑草を敷きわら代わりにしたり、
残菜を発酵させたり。

たしかに葉の色は、
きれいな黄緑(うすく)になりました。

納得です。


※まだ試してないのですが、
  人間でいうサプリメントのように、
  化学肥料を少量使うのはOKなのかなと思っています。
  だから、優劣をあえてつけるとすれば、
  自然農法>化学肥料農法>今流行りの有機農法
  と考えています。

caznくん♪

そうなんだよ~~。それでりんごなんだよ。

No title

そうでしたか。

なんで暁生さんが牛じゃなくてリンゴなのか 今まで分かってませんでした。
よろしくっす!!

おぐらやま農場

Author:おぐらやま農場

こんにちは、おぐらやま農場のてるちゃんです。
毎日の農場の様子をお伝えしていきます。
2008年以前の日記を読みたい方はこちらです。

日本語→英語自動翻訳【星条旗】
If you click [English], you will read this blog in English.
English English得袋.com
トマト生活はじめませんか?

野菜不足の方へ

生命力たっぷりのりんご

生命力たっぷりのりんごお届けします!3

最新の記事だよ♪
カテゴリだよ♪
コメントありがとう♪
読んでくれてありがとう♪
読んでいただいてありがとうございます。 コメントを残していってくれると嬉しいです。
月間表示です♪
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

おぐらやま農場の農産物を購入したい方♪
おぐらやま農場では、季節の果物、100パーセントジュース、ジャムなどを販売しています。こちらでどうぞ!
おぐらやま農場ネットショップ

おぐらやま農場の最新情報が読めるメールマガジンはこちらから登録できます。
農業体験者募集中!!
face book
Twitter
よかったらフォローどうぞ♪ 時々英語でのつぶやきにも挑戦するぞーー!
おぐらやま農場生産物

りんご

桃









みんな楽しいね♪
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード