畑が教えてくれたこと 2011年10月号

畑がおしえてくれたこと2

<おぐらやま農場ニュースレター10月号より>


<「もみ殻」について考える>


安曇平に広がる田園地帯の稲刈りは9月中旬から10月に入るころまでが最盛期。私達の農場では水田の作付は自家消費用の約1反歩のみですが、友人稲作農家から声をかけてもらって、もみ殻集めに走り回ります。就農当初から畑の土壌改良目的とりんご箱の中の緩衝材として利用するため、近所のコイン精米から集めてはいたのですが、2年前から炭素循環農法の炭素資材として畑の微生物たち(糸状菌と言われる菌類たち)のエサとする為に本格的に大量に確保するようになりました。  

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今年は9月15日~30日までの2週間で2トンのダンプカーで約50台ほどを運び込み、空き地に積み上げてあります。これを農作業の合間に少しずつ果樹園・野菜畑に散布していきます。毎年この時期に畑に入るもみ殻も一年もすれば大方は微生物に分解され、目に見えるもみ殻の量は数分の一になっています。


<もみ殻の成分(乾物)>
全炭素36.3%  全窒素0.48%(C/N比 75.6)
リン酸0.2%  カリ0.5%  ケイ酸19.5% 


もみ殻のC/N比は(75.6)とあり、炭素循環農法で土壌の発酵・腐敗の分岐点とされる30~40を大きく上回りこの点で安心して使えます(30以下だと腐敗しやすい)。毎日引き取りに行かせてもらっている地元のキノコ農家さんから出る廃菌床のC/N比が約30で、悪条件(酸素が足りない・水分が多すぎるなど)が重なると腐敗してくるので土壌中でこれを緩和し、発酵環境を整えるためにもみ殻を利用しています。またもみ殻は腐りにくい(つまり分解が遅い)とよく言われますが、畑で同じ空間に散布されるキノコ廃菌床に大量にある糸状菌の助けもあり、自然に放置しておくよりずっと早く分解が進みます。これはなかなかいい相性の資材だと感じています。


つぎにもみ殻の特徴としては「ケイ酸」と言われる成分が特異的に多いことがあげられます。ケイ酸は土中の約7割程度を占める成分ですが、地球上の動物・植物を問わずその細胞を形作る成分です。植物体での役割として、細胞を強化し光合成を活発にします。野菜や果物へ吸収されるケイ酸はしっかりした細胞を作るためにとても重要な役割を果たします。味・食感に加えて、耐病性にも大きく関係してきます。


品質の良い(人の健康に資するという意味で)農産物を栽培するための土づくり資材として、原価と効果においてこれほどのものは無いように思いますが、日本全国で実際に土壌改良剤・畜舎や堆肥資材・暗渠資材などとして利用されているのは約6割に止り、後の4割は焼却処分・放置などの現状があるそうです。本来なら田んぼから出たものは田んぼに戻してやれば一番いいのだと思いますが(そうすれば慣行農法で田んぼに使われる化成肥料も要らなくなる)、私達の果樹園と野菜畑に使える炭素資材がまだ他に確立しているものが無いということと、現実には「持っていって下さい」と言ってくれる農家さんがあるので、本当に感謝して使わせてもらっています。

テーマ : オーガニックライフ
ジャンル : グルメ

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