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ふーばあの田舎暮らしだより NO.31

ふーばぁの田舎暮らしたより


ふーばぁの田舎暮らしだよりー31-         2013.2.26.石上扶佐子

  
 妹から電話があったのは、夜になってからだった。「父が転倒骨折をし、介護が必要になった」との連絡で、翌朝早く、私は東京の父の家に向かった。
 

父はもうすぐ89歳。川崎に住む妹のこまごまとしたこころ配りがあり、ヘルパーさんの助けをかりながら、父と母とで暮らしている。私が介護のために赴くのは初めてのことだが、介護職として過ごした日々が長かったので、私の心は弾んでいた。


 着いてみると、喘息持ちで耳の聞こえない母の方が、げっそりしていた。父との会話が成立しない母との筆談は、母の顔を明るくし、私も心が和んだ。母の代わりに3人の小さな食卓を用意するのも、楽しかった。


 幸い、父の背の圧迫骨折は、日にち薬で治ってゆくという。父は痛み止めを飲みつつ歩行への意欲を示し、私の介護へのいたわりをみせた。夜間の用事では隣りに寝ている私を起こすことになっていたが、数日後からは、手すりに摑まりながら、なんとか一人でトイレまで歩いた。父は63歳の私に「赤ちゃんの頃と同じ、可愛い顔をして眠っている娘を、起こす気にはならなかった」と言った。父ならではの言葉で、胸が詰まった。
 


私が高校2年生の時に父が家を出て以来、一つの家で共に眠ったことは皆無だったから、この日のために、父は今まで生きていたのかも、という思いがよぎった。私が和服を着て一日を過ごすことを喜び、和服で踊るフラが、父と母の笑顔と拍手を引き出した。
 

 父と母の小さな家は、壁という壁に美術書や全集本がぎっしり並び、二階の母の空間は衣類で埋め尽くされている。私の手荷物は行き場がなく、階段の途中に置かれた。父が「お前がずっとここにいてくれたらなぁ」と言った時、私は答えた。「そのためには、本を少し売って、私がいる場所を作ってもらわないと」。父はしばらく考えてから言った。「本は俺の人生だから、これを売るわけにはいかない。」


 父はそういう選択をした。今までも、そのように選択をして生きてきたのだ。それでいい、と私は思った。父は父の人生を生き、私も私の人生を生き、互いにそれを全うしつつ、これからは、介護を仲立ちとした、短くも豊かな時間を少しずつ味わってゆこう。
父は日ごとに元気になり、6日目の朝ショートステイに送り出して、今回の介護は終わった。私が父の家にいた短い時間も、老人施設の施設長をしている妹が、適切な判断と実行で、父と母と私を助けてくれたことに、深く感謝している。


 安曇野に帰って5日後、私は再び安曇野を離れた。これは以前から予定していた10日間の避寒旅行だが、農場の家族が予定どうりに送り出してくれたことに、感謝している。静岡の従妹の家にステイさせてもらい、温泉やホテルでランチの楽しい日々。ご馳走になっている叔母や、沢山の心配りをいただいている従妹に感謝しつつ、生誕地での懐かしい人たちとの交流を深めている。

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